自動車部品や精密機器を始め、さまざまな製品の機能性やデザイン性を高められる工業塗装。ここでは、業界・製品別に工業塗装の事例をまとめています。
ホイールやステーなどの自動車部品では、焼付塗装が一般的になっています。自動車部品に工業塗装を施すと、耐熱性や耐候性を高めることが可能です。デザイン性もアップするため、内装や外装の雰囲気も大きく変化させられます。
コーヒー焙煎機や浄水器など、電化製品にも適している工業塗装。工業塗装の主な目的は意匠性の向上で、製品のカラーバリエーションを簡単に増やせるのがメリット。一方、塗料や塗装方法によっては機能性も高められます。耐熱性や抗菌性を追加すれば、製品の付加価値も向上します。
携帯用のコネクタ部品や制御盤などの精密機器にも施されている工業塗装。塗装することで、デザイン性を高めたり耐熱性を向上させたりできます。また、精密機器の工業塗装に対応している会社は多数あります。気になる会社を見つけたら相談してみましょう。
アクセサリーも工業塗装がポピュラーな製品群の一つです。アクセサリーを塗装する主な目的はデザイン性の向上で、カラーバリエーションを簡単に増やせるのがメリット。塗装方法によっては、アクセサリーにパターン(柄)を施すことも可能です。
ソファやテーブル、チェアなどのインテリアは、デザイン性の向上を目的として工業塗装を行う場合があります。一方で塗膜も形成されるため、製品の耐久性を高めることもできます。デザイン性はもちろん、機能性を向上させたい時にも工業塗装が適しています。
パネルやドア、フレームなどの建材にも工業塗装が施されています。工業塗装を行うと塗膜が形成されるため、建材の耐久性や防錆制が高まります。また、塗装方法によっては耐候性もアップします。
文房具などの小さな製品も工業塗装が可能です。文房具を塗装すれば、塗料を変えるだけでデザインのラインナップを増やせます。塗装方法次第では柄も施せるため、同一製品でテイストの異なるシリーズを展開することも可能です。
製品に関する専門知識や技術が不足すると、色ムラや塗装剥がれが発生し、品質低下やコスト増、納期遅れを招きます。
そういった事態を避けるために、製品に適した塗装技術と設備を持つ会社選びが重要です。
繊細なデザインと塗料の密着性が難しいチタン素材が特徴の鯖江眼鏡※1において実績がある。そこで培われた技術で複雑な形状の小物でも360度ムラ・異物混入なく仕上げる。
他社ではなかなか対応が難しい最大10mの塗装にも対応※2できる設備を備えているため、建材や施設のエントランス、大型家具などにも多彩なカラーや模様塗装が可能。
高膜厚粉体塗料を使用した塗装設備を保有しており、1回の塗装で一般的な塗装のおよそ4~5倍の厚さを形成できるため、キズや摩耗に負けない耐久性の高い塗装が得意。
※1鯖江眼鏡:眼鏡の一大生産地として知られる福井県・鯖江市でつくられる眼鏡。フレームの国内シェア95%以上を誇る
※2「焼付塗装 メーカー」「金属塗装 メーカー」と検索(chrome)し表示される18社すべてのうち唯一10mの製品に対応できる企業(2024年9月25日時点。編集チーム調べ)