三硝(さんしょう)は、1978年に創業された企業です。多様なニーズに応える技術力と柔軟な対応体制を備え、意匠性と環境配慮を両立させたシステムの提供を目指しています。
本記事では、三硝の工業塗装に関する特徴と、対応している主な塗装方法などについてご紹介します。
三硝は、焼付塗装メーカーとして自社工場内に焼付塗装設備を管理しています。焼付塗装の中でも得意としているのが、スチール建具・アルミサッシ・パネルなどの建材製品分野です。
アクリル樹脂焼付塗装、ウレタン樹脂塗装、フッ素樹脂焼付塗装などの塗装に数多く対応してきました。
アクリル樹脂焼付塗装は耐薬品性・耐候性・光沢保持率が良く、建材塗装に向いた塗装として選ばれています。
アクリル樹脂焼付塗装よりも機能面で優れる塗料を求める場合には、ウレタン樹脂塗装が選択肢になります。ウレタン樹脂塗装については基本的に主剤・硬化剤を用いた常温2液硬化型塗料で対応しています。
樹脂パーツがある場合は焼付硬化型だと難しくなりますが、ウレタン樹脂塗装であればそのような心配も不要です。また、焼付ブースに入らない大きいサイズの塗装に関しても対応可能です。
自社工場に構える設備では、6,000mmもの長尺品の焼付塗装も対応しています。
耐久性や防汚性に優れた塗膜を求める場合は、フッ素樹脂焼付塗装も有効です。耐久性・耐候性・耐汚染性などに優れた塗膜を形成できることから、屋外で使用するものに使われることが多い塗装です。
このほかにも、さまざまな塗装に対応しています。
塗装を依頼したいものの、どの塗料が適しているのかわからない場合は提案を受けられます。
三硝では常に原色の在庫があることに加え、自社で調色もできるのが強みです。原色をもとにした細かな調整も相談しやすく、理想の色味に近づけることが可能です。
顧客のニーズにきめ細かく応える柔軟な対応と、サンプル作成・短納期対応など実務面でもきめ細かなサービスを提供しています。サンプルの作成と送付・小ロット・短納期などの相談もできます。
厳しい製品管理体制で質の高い商品づくりに取り組んでいます。
焼付塗装のほか、木目熱転写加工にも注力しています。アルミ部材・鋼板材などの素材に粉体塗装を施したうえで塗膜内に木目調等の模様を熱転写加工する方法です。
ラミネート式・水転写式と比べ、模様の剥がれやフィルムの剥離が発生しにくい点が特長です。無溶剤の粉体塗装を施した後、無接着剤による熱転写加工で仕上げています。
凹凸があるアルミサッシについては、凹凸部への転写も可能です。また、製品寸法にカットされた部材に対しても転写が可能であり、転写加工後に速やかに組立・納品できるため、短納期の工事物件にも対応可能です。
このサイトでは、製品の価値をより引き出すため、技術・設備・ノウハウに注目し、製品に適した塗装を手掛ける工業塗装会社をまとめています。希望の塗装を叶えるためにぜひ参考にしてください。
ホームページでは木目熱転写加工の事例のみが紹介されていますが、粉体塗装と組み合わせた施工であるため、ここで事例として取り上げます。
立体駐車場で木目熱転写加工を行いました。シンプルでモダンな印象があり、上品な仕上がりとなっています。
アルミ形材・格子付丁番ドアを木目熱転写で仕上げました。木のぬくもりを感じさせるデザインに仕上げています。
運営会社 | 株式会社三硝 |
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本社所在地 | 大阪府枚方市出口2-37-5 |
電話番号 | 072-834-4741 |
公式HP | https://www.sansyo-web.com/index.html |
製品に関する専門知識や技術が不足すると、色ムラや塗装剥がれが発生し、品質低下やコスト増、納期遅れを招きます。
そういった事態を避けるために、製品に適した塗装技術と設備を持つ会社選びが重要です。
繊細なデザインと塗料の密着性が難しいチタン素材が特徴の鯖江眼鏡※1において実績がある。そこで培われた技術で複雑な形状の小物でも360度ムラ・異物混入なく仕上げる。
他社ではなかなか対応が難しい最大10mの塗装にも対応※2できる設備を備えているため、建材や施設のエントランス、大型家具などにも多彩なカラーや模様塗装が可能。
高膜厚粉体塗料を使用した塗装設備を保有しており、1回の塗装で一般的な塗装のおよそ4~5倍の厚さを形成できるため、キズや摩耗に負けない耐久性の高い塗装が得意。
※1鯖江眼鏡:眼鏡の一大生産地として知られる福井県・鯖江市でつくられる眼鏡。フレームの国内シェア95%以上を誇る
※2「焼付塗装 メーカー」「金属塗装 メーカー」と検索(chrome)し表示される18社すべてのうち唯一10mの製品に対応できる企業(2024年9月25日時点。編集チーム調べ)