ここでは、プラスチックの特性と工業塗装についてまとめました。プラスチックに塗装を施すことで、光沢やツヤを出し、高級感のある商品に仕上げることが可能です。事例も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
ウレタン塗装とは、その名のとおり、ウレタン樹脂が主原料のウレタン塗料で塗装をする方法です。
柔軟性があるため、素材との密着度が高い点が特徴と言えるでしょう。光沢も強く、ツヤのある美しい仕上がりになります。
ウレタンを手拭き塗装し、プラスチックを金属調に塗装した部品です。金属の質感を保ちつつも、スタイリッシュでデザイン性のある製品に仕上がりました。ウレタン塗料は柔軟性があるため、デザインの自由度も高い点がメリットです。
樹脂塗装とは、プラスチックなど焼付塗装ができない製品に樹脂系の塗料を塗装する方法です。
室温の自然乾燥によって硬化するため、熱で変形・変色しやすい材料に塗装ができる点がメリット。製品の耐久性向上を図れるだけでなく、高級感も実現できます。
樹脂塗装を施したプラスチック製のメガネです。カラー化することで、光沢とツヤのある、ポップで丈夫な仕上がりになりました。樹脂の分子同士が強く結びついており密着性がよいため、高い耐久性を実現できています。
粉体塗装は、有機溶剤や水といった溶媒を使用せず、粉末の塗料のみで行う塗装方法です。
「パウダーコーティング」とも呼ばれ、微小な粒子でプラスチックをコーティングする方法とイメージするとよいでしょう。傷がつきにくく、対候性や防錆性にも優れ、仕上がりも美しい点が特徴です。
プラスチックの粉体塗装の事例は見つかりませんでした。
このサイトでは、製品の特性や用途に応じた塗装を提供する工業塗装会社を3社厳選してご紹介しています。各社、対応可能な素材も分かりやすくまとめているので、希望の塗装を実現するための参考にしてください。
プラスチックは合成樹脂とも呼ばれ、天然樹脂とは違い人工的に合成した樹脂を指します。
プラスチックには、熱すると溶け、冷却すると固まる「熱可塑性樹脂」、加熱すると固まる「熱硬化性樹脂」がありますが、おもに使われているのは熱可塑性樹脂です。水をはじき腐食しにくい、軽量で衝撃に強いという特性があるため、食品容器や電気製品、自動車部品、建設材料、医療機器、航空機など幅広く使用されています。
製品に関する専門知識や技術が不足すると、色ムラや塗装剥がれが発生し、品質低下やコスト増、納期遅れを招きます。
そういった事態を避けるために、製品に適した塗装技術と設備を持つ会社選びが重要です。
繊細なデザインと塗料の密着性が難しいチタン素材が特徴の鯖江眼鏡※1において実績がある。そこで培われた技術で複雑な形状の小物でも360度ムラ・異物混入なく仕上げる。
他社ではなかなか対応が難しい最大10mの塗装にも対応※2できる設備を備えているため、建材や施設のエントランス、大型家具などにも多彩なカラーや模様塗装が可能。
高膜厚粉体塗料を使用した塗装設備を保有しており、1回の塗装で一般的な塗装のおよそ4~5倍の厚さを形成できるため、キズや摩耗に負けない耐久性の高い塗装が得意。
※1鯖江眼鏡:眼鏡の一大生産地として知られる福井県・鯖江市でつくられる眼鏡。フレームの国内シェア95%以上を誇る
※2「焼付塗装 メーカー」「金属塗装 メーカー」と検索(chrome)し表示される18社すべてのうち唯一10mの製品に対応できる企業(2024年9月25日時点。編集チーム調べ)