ワカヤマは、福井県鯖江を拠点に、眼鏡フレーム塗装の分野で培った高い技術力を誇る企業です。特に、小物サイズの塗装を得意とし、難しい案件にも柔軟かつ高品質に対応できる技術を提供しています。
ここでは特徴や事例などについて詳しくまとめました。
国内眼鏡の90%以上を担う鯖江の眼鏡製造で培った品質にこだわった塗装を提供しています。特に小物塗装では、製品の細部まで精度が求められる中、異物混入を防ぎ、ムラのない均一な仕上がりを実現。
米粒ほどのサイズから複雑な形状の製品まで対応可能で、製品のデザインや質感を損なわず、その魅力を引き出す仕上げが強みです。
参照元:福井県【PDF】(https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/toukei-jouhou/hayawakari/haya19_d/fil/011.pdf)
多くの塗装会社が塗装による表面処理を主とする中、ワカヤマでは塗装とメッキそれぞれの専用工場を保有し、一貫した加工体制を整えています。
メッキ処理後に塗装を施すなど、柔軟な対応で細やかな色の注文にも応え、数千色に及ぶカラーバリエーションを実現。製品の個性やブランドイメージを際立たせる技術力で、高い評価を得ています。
ワカヤマは、チタンやステンレスなど塗装が難しい素材にも対応できる高度な技術力を持っています。眼鏡製造で培ったこれら難素材への対応実績がその証です。
チタンなど特定の素材を必要とする企業や製品開発において、頼れるパートナーとなる塗装会社です。
このサイトでは、製品の価値をより引き出すため、技術・設備・ノウハウに注目し、製品に適した塗装を手掛ける工業塗装会社をまとめています。希望の塗装を叶えるためにぜひ参考にしてください。
焼付塗装は短時間で硬化し、塗膜の密着性・耐摩耗性・耐光性に優れた仕上がりが可能です。常温乾燥型塗装に比べて生産性が高く、薄膜でも高い耐食性を発揮します。メタリック、パール、蛍光、マーブルなど多様な意匠仕上げや、放熱・抗菌・非粘着など機能性塗装にも対応しています。
樹脂塗装は、材質に応じて常温〜80℃の範囲で乾燥させることで、プラスチック製品でも変形を起こさず塗装が可能です。金属と樹脂の複合品にも対応し、小ロット・多色展開にも適しています。
電着塗装は水溶性塗料中で直流電流を利用し、被塗物に樹脂を均一に析出させる塗装方法です。アニオン電着(アクリル樹脂)とカチオン電着(エポキシ・アクリル系)を使い分け、装飾性・防錆性・絶縁性を備えた仕上げが可能です。
塗装方法や製品形状に応じて最適なラックを選定し、製品を丁寧に掛けていきます。ラックの選択と掛け方は、その後の塗装能率や品質に大きく影響します。
製品および治具を超音波洗浄することで、目に見えない微細なホコリまで徹底除去し、塗装品質を安定させます。
素材と塗膜の密着性を高める下塗り工程です。素材や塗料の種類に応じてプライマーを選定し、製品ごとに最適な下地処理を行います。
製品にメインの色を重ねていく工程です。トップコートの仕上がりも考慮し、ミクロン単位で何度も塗り重ねることで高精度な色表現を実現します。
最終的な外観・質感を決定づける工程です。マット、ツヤ、ピーチスキンなど、触り心地や仕上がりの表情をここで調整します。
焼付塗装は140〜180℃で熱乾燥し、樹脂塗装は常温で数時間〜数日かけて塗膜を硬化させます。
塗膜の完全硬化を確認後、色ムラ、異物混入、膜厚などを厳しく検査します。金属製品の不良品は塗装を剥離し、再塗装が可能なため無駄がありません。
最終検品後、丁寧に梱包し、製品をお客様のもとへ確実に届けます。
株式会社ワカヤマは、めっき・化成処理・酸洗い・スプレー塗装・電着塗装といった多様な表面処理技術を自社で一貫対応できる体制を整えています。2001年にISO9002を取得し、以降、ISO9001およびISO14001の各改訂版へ移行登録を完了。
2023年現在は「めっきと塗装」の範囲でISO9001:2015およびISO14001:2015の認証を取得しています。内部監査員資格者も多数在籍しており、ISO9001は男性12名・女性4名、ISO14001は男性15名・女性10名が取得しています。
参照元:ワカヤマ公式HP(https://www.wakayamapp.jp/company/iso/)
お客様の製品に使用する薬品のMSDSやQC工程表など、要望があれば情報を開示し、安全・安心な製品提供に努めています(※一部ノウハウを除く)。また、RoHS対応塗料の採用をはじめ、排水管理や環境保護に関する社内ガイドラインに基づき、環境負荷の低減活動も積極的に推進しています。
「人と環境にやさしい表面処理技術」を理念とし、ワカヤマでは環境目標の定期的な見直し、汚染予防の推進、法令遵守、マネジメントシステムの継続的改善に取り組んでいます。これらのEMS(環境マネジメントシステム)活動は、眼鏡フレーム、装飾品、機械部品などのめっき・塗装を対象とした全社的な活動として展開されています。
メガネのリムに革風の特殊塗装を施した表面加工です。本物の革のような色味と質感が特徴で他にはない眼鏡の塗装により、デザインを引き立てる仕上がりは多くの顧客から高い評価を受けています。
参照元:ワカヤマのオウンドメディア「イロトカ」(https://irotoca.com/works/金子眼鏡株式会社/)
チタン素材のアクセサリーに、メッキ加工と塗装技術を組み合わせた事例です。色の均一感と美しい艶が特徴で、華やかさと高級感が際立つ仕上がりです。
参照元:ワカヤマのオウンドメディア「イロトカ」(https://irotoca.com/works/グラスムーン/)
ステンレス素材にありがちな色ズレを解消し、塗装ならではの質感と明るいカラーリングを実現した事例です。ステンレス独特の発色を活かしながら、シックで落ち着きのある色合いが特徴です。
参照元:ワカヤマのオウンドメディア「イロトカ」(https://irotoca.com/works/株式会社cuet/)
焼き付け乾燥炉 | 2 |
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アニオン電着塗装ライン | 1 |
カチオン電着塗装ライン | 1 |
全自動洗浄乾燥機 | 1 |
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塗装ロボット | 1 |
静電塗装機 | 2 |
塗装ブース | 4 |
焼き付け乾燥炉 | 6 |
強制給気装置 | 3 |
コンプレッサー | 2 |
ホットスタンプ | 1 |
CG転写セット | 2 |
シルク印刷機 | 2 |
運営会社 | 株式会社ワカヤマ |
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本社所在地 | 福井県鯖江市石田下町43-6-1 |
電話番号 | 0778-51-9555 |
公式HP | https://www.wakayamapp.jp/ |
製品に関する専門知識や技術が不足すると、色ムラや塗装剥がれが発生し、品質低下やコスト増、納期遅れを招きます。
そういった事態を避けるために、製品に適した塗装技術と設備を持つ会社選びが重要です。
繊細なデザインと塗料の密着性が難しいチタン素材が特徴の鯖江眼鏡※1において実績がある。そこで培われた技術で複雑な形状の小物でも360度ムラ・異物混入なく仕上げる。
他社ではなかなか対応が難しい最大10mの塗装にも対応※2できる設備を備えているため、建材や施設のエントランス、大型家具などにも多彩なカラーや模様塗装が可能。
高膜厚粉体塗料を使用した塗装設備を保有しており、1回の塗装で一般的な塗装のおよそ4~5倍の厚さを形成できるため、キズや摩耗に負けない耐久性の高い塗装が得意。
※1鯖江眼鏡:眼鏡の一大生産地として知られる福井県・鯖江市でつくられる眼鏡。フレームの国内シェア95%以上を誇る
※2「焼付塗装 メーカー」「金属塗装 メーカー」と検索(chrome)し表示される18社すべてのうち唯一10mの製品に対応できる企業(2024年9月25日時点。編集チーム調べ)