ここでは、チタンの特性と工業塗装についてまとめました。チタンに塗装することで、耐久性や耐熱性などを高めることが可能。美しくメタリックなカラーにも仕上げられるため、アクセサリーなどにも適している方法です。ぜひ参考にしてください。
焼付塗装は、塗料で物体を塗装した後、熱を加えて硬化させる塗装方法です。
塗料によって性能はさまざまですが、焼き付けるので塗膜が硬くなり、対候性や耐熱性、耐久性が向上します。粗熱が取れ、常温に戻ればすぐに使用できる点も特徴と言えるでしょう。
メガネのリムに革風の特殊塗装を施した表面加工です。本物の革のような色味と質感が特徴で他にはない眼鏡の塗装により、デザインを引き立てる仕上がりは多くの顧客から高い評価を受けています。
参照元:ワカヤマのオウンドメディア「イロトカ」(https://irotoca.com/works/金子眼鏡株式会社/)
アノダイズ(陽極酸化)処理は、金属の表面に、人工的に強固な酸化被膜を作る電気化学的表面処理です。
電解液の中に金属を入れ、アノダイズを施すことで、色や耐食性、耐久性などが向上します。着色成分を一切使用していないことから、食品や医療分野でも利用可能です。また、カラーバリエーションが豊富な点も特徴で、染料を使わずに美しいメタリックな色を作れます。
チタンのアノダイズの事例は見つかりませんでした。
PVDコーティングは、薄い固体膜を物体の表面に物理的な方法で蒸着させる技術です。
チタンの場合は、チタンを真空チャンバーに入れ、気化させることによって膜を形成します。PVDでコーティングされた層は非常に強固なので、耐久性が上がり傷つきにくくなる点がメリット。デザイン性も高く、ゴールドやブラック、レインボーなどさまざまな色を付けられます。
チタンのPVDコーティングの事例は見つかりませんでした。
このサイトでは、製品の特性や用途に応じた塗装を提供する工業塗装会社を3社厳選してご紹介しています。各社、対応可能な素材も分かりやすくまとめているので、希望の塗装を実現するための参考にしてください。
チタンは軽量で強度も高く、耐食性に優れた金属です。
とくに、海水に対しては完全耐食である点が特徴。熱処理や加工、溶接などによって劣化することもありません。経年劣化もほとんどないため、簡単にリサイクルできる金属でもあります。軽量で強度が高いという特性から、航空機や建築、自動車・二輪車といった幅広い用途に使われています。
製品に関する専門知識や技術が不足すると、色ムラや塗装剥がれが発生し、品質低下やコスト増、納期遅れを招きます。
そういった事態を避けるために、製品に適した塗装技術と設備を持つ会社選びが重要です。
繊細なデザインと塗料の密着性が難しいチタン素材が特徴の鯖江眼鏡※1において実績がある。そこで培われた技術で複雑な形状の小物でも360度ムラ・異物混入なく仕上げる。
他社ではなかなか対応が難しい最大10mの塗装にも対応※2できる設備を備えているため、建材や施設のエントランス、大型家具などにも多彩なカラーや模様塗装が可能。
高膜厚粉体塗料を使用した塗装設備を保有しており、1回の塗装で一般的な塗装のおよそ4~5倍の厚さを形成できるため、キズや摩耗に負けない耐久性の高い塗装が得意。
※1鯖江眼鏡:眼鏡の一大生産地として知られる福井県・鯖江市でつくられる眼鏡。フレームの国内シェア95%以上を誇る
※2「焼付塗装 メーカー」「金属塗装 メーカー」と検索(chrome)し表示される18社すべてのうち唯一10mの製品に対応できる企業(2024年9月25日時点。編集チーム調べ)