光工業

画像引用元：光工業公式HP（http://www.hikarikogyo.co.jp/）

60年以上の歴史を誇る（※2024年11月調査時点）の光工業は、金属塗装一筋で長年技術を磨いてきました。では、他にはどのような強みを持っているのでしょうか？ここではその特徴や事例について、詳しくまとめました。

光工業の工業塗装の特徴

前処理から塗装まで一貫して対応

光工業は塗装業において60年以上の経験を誇るベテラン企業として、前処理専用のラインを含む一貫した設備体制を整えています。

そのため「急ぎの依頼なので、素早い納品を希望したい」「しっかりすり合わせを行うため、1カ所の会社に任せたい」という方にとって非常に心強い存在だと言えるでしょう。工程表を見ても、迅速ながら丁寧に作業が進められているのが窺えます。

焼付塗装から電着塗装まで幅広く選べる

合成樹脂を使用した焼付塗装から、パウダーで素材をコーティングする粉体塗装、電気の力を利用した電着静電塗装、ラッカーと呼ばれる溶剤に塗料を溶かして吹き付けるラッカー塗装、密着性が高く、塗料の種類が豊富なウレタン塗装など目的に応じた様々な塗装バリエーションを用意しているのも光工業の特徴です。

さまざまなニーズに寄り添えるよう、常にお客様ファーストの姿勢で臨んでいます。

カラーの調色も細かくこだわれる

塗装には保護や機能性の向上など色々な目的が存在しますが、その中でも大切なもののひとつが「デザイン性」です。美観は製品が生まれ変わった姿をはっきりと映し出すポイントですから、カラーリングにもこだわりたいものです。

そこで光工業では、スタンダードな色以外に自社での塗料の調色にも対応。落ち着いたカラーから鮮やかなカラーまで、要望をしっかりヒアリングしてくれます。

このサイトでは、製品の価値をより引き出すため、技術・設備・ノウハウに注目し、製品に適した塗装を手掛ける工業塗装会社をまとめています。希望の塗装を叶えるためにぜひ参考にしてください。

【製品別】工業塗装会社おすすめ
3社を見る

光工業が対応している主な塗装方法

焼付塗装 – 高密着・高耐候性で長期保護

金属部品に高温で塗膜を焼き付け、短時間で高密着・高耐候・高耐食性を発揮します。さらに炉内乾燥でホコリ付着を抑え、品質安定と生産効率の向上を両立します。

使用塗料

合成樹脂（メラミン系／アクリル系／ウレタン系プライマー＋トップコート）

適用素材・用途

SPCC鋼板・鉄・アルミダイカスト・真鍮・ステンレスなど金属全般の機械部品・筐体・建材など

環境適正

優れた耐食性・耐候性・耐水性を備え、屋内外を問わず長期間にわたり高品質な塗膜を維持します。

工程概要

１．脱脂‐多段水洗‐酸洗‐化成処理‐水洗‐湯洗（前処理ライン）
２．プライマー塗布
３．静電式またはエアスプレー塗装
４．焼付乾燥（120～200℃で20～30分）
５．膜厚測定・外観検査

粉体塗装 – VOCゼロ・厚膜で防錆強化

溶剤を使用せず粉体塗料を静電付着させて塗布し、焼付硬化で厚膜の防錆・耐食性を実現します。VOCゼロで環境負荷を大幅に低減し、屋外構造物にも使用が可能です。

使用塗料

エポキシ系
ポリエステル系粉体塗料

適用素材・用途

鉄・ステンレス・アルミなどの金属製家電筐体
自動車ホイール・フェンス・架台など量産品全般

環境適正

有機溶剤を一切使用せず、厚膜で高い耐食性・耐候性を発揮。屋外構造物にも適用可能です。

工程概要

１．脱脂‐ショットブラスト（前処理ライン）
２．粉体の静電気吹付
３．焼付硬化（180℃前後で10～20分）
４．膜厚測定・外観検査

電着塗装 – 優れた下地防錆・均一被膜

水性カチオン樹脂を電着槽へ浸漬し、複雑形状の部品にも均一な被膜を形成します。優れた下地防錆性と高い塗着効率で、後工程の省略で生産性向上とコスト削減を実現します。

使用塗料

水性カチオン樹脂塗料（カチオン電着用）

適用素材・用途

家電筐体
自動車部品
精密機械筐体など、複雑形状の金属製品全般

環境適正

水系塗料なのでVOCを大幅に低減し、優れた防錆性・下地付着性を発揮。屋内外両用。

工程概要

１．脱脂‐酸洗‐化成（薄膜化成）‐多段水洗‐湯洗（前処理ライン：電着用化成を含む）
２．カチオン電着槽浸漬
３．水洗‐乾燥（電着乾燥炉：最大180℃×15分×複数タクト）
４．膜厚測定・外観検査

ラッカー塗装 – 速乾性で多彩な仕上げ表現

ニトロセルロースやアクリルラッカーを用い、速乾性で多彩な色調と光沢表現を実現。短サイクルでの施工が可能なため、小ロットや意匠性重視の製品にも柔軟に対応できます。

使用塗料

ニトロセルロースラッカー
アクリルラッカーなどの溶剤系ラッカー塗料

適用素材・用途

家電・家具金物・装飾金物・楽器パーツなど意匠性を重視する金属製品

環境適正

溶剤系のためVOC管理が必要ですが、速乾性でタクトタイムが短く、きめ細かな表現が可能です。

工程概要

１．脱脂‐ショットブラスト（前処理）
２．手塗りまたはスプレー塗装
３．自然乾燥または低温乾燥（60～80℃）
４．外観検査

ウレタン塗装 – 高光沢・高耐候で長期美観

主剤と硬化剤を調合する二液型ウレタン樹脂で、自然乾燥または焼付硬化により高光沢と優れた耐候・耐薬品性を発揮します。長期にわたって美観を保持し、過酷環境下でも安心です。

使用塗料

二液型ウレタン樹脂塗料（主剤＋硬化剤）

適用素材・用途

化学プラント設備部品
医薬・食品製造装置
建材フレームなど耐薬品性・耐候性が求められる金属全般

環境適正

優れた耐薬品性・耐候性・耐水性を備え、屋外の過酷環境でも長期にわたり高光沢を保持します。

工程概要

１．脱脂‐化成処理（必要に応じて）‐多段水洗（前処理ライン）
２．プライマー塗布（省略可）
３．主剤＋硬化剤混合後スプレー塗装
４．自然乾燥または焼付乾燥（80～120℃数十分）
５．膜厚測定・外観検査